2017年07月01日

KMPメロン宅庭栽培2017 #49 『肥大期』1.

4月30日(日)全12苗を定植。
本日は定植日より【62日目】(※定植日含まず)
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毎日イライラしながらの栽培が続いている
理由は、一昨日の#47の記事に書いた通り。
8ヶ月労働+経費21万円=貧相な果実11玉。

気に入らないのは、玉の大きさとネット(網目)の入り。
ネット(網目)に関しては、もうどうにもならん。
玉磨きしてネットの盛りを良くするのと、日除けして外皮を白くすれば(ちょっと手遅れかも)、まだ見れる玉になるかもね~って感じ。
「ハネムーンR」「緑の彗星」
KMPメロン宅庭栽培2017 #49 『肥大期』1.KMPメロン宅庭栽培2017 #49 『肥大期』1.

で、玉の大きさに関しては、まだ可能性は若干ある。
なので、あれやこれや手法を変え、とにかく何でもやってみている。

今日は、液肥を全苗にやってみた。
土壌はもちろん、葉面にも散布したかったが、噴霧器等を準備したりするのがめんどくせ~ので、葉面はジョーロを持ち上げて届く高さから行った。
なので上位葉には直接散布できていない。

液肥散布量は、土壌+葉面、全苗分で40L。
40L÷12苗=1苗辺り3.33L。
(薄暗い夕方時の撮影なので、画像が粗いね。カメラはオートだが、無理やり明るくしている。)
KMPメロン宅庭栽培2017 #49 『肥大期』1.

イライラしての作業だと、けっこう雑になる。
言ってみたら、散布と言うよりは、やけくそぶっかけた感が強いね。
逆に、今までの栽培の仕方が、おとなしく丁寧過ぎたかも知れない。

この栽培ステージ、その時間帯(本日18時)等の液肥散布には、「湿害」・「糖度」の2つのリスクがある。
うどんこ病等の湿害は、薬剤でなんとかなる。あと1ヶ月ちょい持ちこたえれば良いのだから。

が、「ネット発生期」以降のチッソ成分の吸収は、糖度上昇の妨げになると言う研究者のデータがある。
そのデータが、品種や地域等異なるうちのメロンに該当するかどうかはわからん(データは北海道)が、基本的なメロンの生態は一緒だと思うので、それだけが心配である。

あと、10日程で水切りに入るので、今日の液肥のタイミングはギリギリセーフだと思っておく事にする。。。


この時期、作業的にはそんなバタバタ忙しくない為、余った時間は、メロン栽培関連のネットサーフィンをして情報収集している。
で、そんな中、いくつかのプロ農家のサイトを見て回ったのだが、静岡のクラウンメロンを栽培しているプロのブログの記事に、今の自分が直面している問題と同じ問題が起こっている記事があった!
品種や施設や技術も違うので、比較するのは大変おこがましいが、とにかく乾燥に次ぐ乾燥で、やはり玉の肥大化が進まないとの事。
クラウンメロンは、用土を地面と隔離して栽培するそうだが、うちの場合も地面に防草シートを敷き、その上に高さ40cmの用土を乗っけているので、ある意味、隔離している。
クラウンメロンの隔離が、どう隔離されているかは知らないけどね。

うちが使用している防草シートは、10年耐性のある分厚い防草シートなので、メロンの“根”が、それを通過して直接地面に伸びて行くのは考えにくい。
また、畝は“パネコート(コンパネ)”で囲って作ってあるので、“根”が自由に伸びる訳も無く、制限がある。
明らかに地植えとは違う。
地植えと同じ栽培方法と言う訳にはいかないって事を、あらためて痛感した。

また、プランターや鉢とも違う。
約3.4メートルの畝になっているからね。その畝を囲っている素材も木材だし。


こんなメロンを作ってみたい!!!!!
自分がメロン栽培をやってみよ~!・・・ってきっかけになった理由はいくつかあるが、この「静岡クラウンメロンに憧れて」ってのも理由の一つである。
だって、美しいし、芸術品だろっこれ。すげ~よなマジで。
(画像は、クラウンメロン支所青年部さまのサイトのモノです)
KMPメロン宅庭栽培2017 #49 『肥大期』1.

見栄えが美しくて、美味いメロンが食いたけりゃ、それを買えば良い。
食う事では無く、その美しく美味いメロンを作る方に楽しさを見出してしまったのだから、自分が納得できるメロンを作るしかない。

感動メロンと、品種も栽培方法も違うクラウンメロンだが、自分がワンランク上の栽培技術を身に付けない限り、自分が納得できるメロンを作る事は不可能である。

これまた、痛いほど痛感した。。。
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「緑の彗星」
GR1-15⇒交配日:6月2日(金)⇒収穫予定日:7月27日(木)
GR2-15⇒交配日:5月31日(水)⇒収穫予定日:7月25日(火)
GR3-14⇒交配日:5月31日(水)⇒収穫予定日:7月25日(火)
GR4-13⇒交配日:5月29日(月)⇒収穫予定日:7月23日(日)
GR5-15⇒交配日:5月31日(水)⇒収穫予定日:7月25日(火)
[実験苗]
GR6-25⇒交配日:6月11日(日)⇒収穫予定日:8月5日(土)
GR6-24-5⇒交配日:6月25日(日)⇒収穫予定日:8月19日(土)
GR6-24-6⇒交配日:6月26日(月)⇒収穫予定日:8月20日(日)
GR6-16-7⇒交配日:6月30日(金)⇒収穫予定日:8月24日(木)

「ハネムーンR」
OR1-13⇒交配日:6月1日(木)⇒収穫予定日:7月26日(水)
OR2-15⇒交配日:5月31日(水)⇒収穫予定日:7月25日(火)
OR3-14⇒交配日:6月1日(木)⇒収穫予定日:7月26日(水)
OR4-13⇒交配日:6月1日(木)⇒収穫予定日:7月26日(水)
OR5-15⇒交配日:6月1日(木)⇒収穫予定日:7月26日(水)
OR6-15⇒交配日:6月2日(金)⇒収穫予定日:7月27日(木)
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※本日の[潅水]=無し
▽過去▽
6月29日(木)1苗辺り1.33リットル
6月28日(水)1苗辺り1.33リットル+夜雨降らし散水
6月27日(火)GR1苗辺り1.33リットル/OR液肥1苗辺り1.33リットル/夜雨降らし散水
6月26日(月)1苗辺り1.0リットル
6月25日(日)1苗辺り1.0リットル
6月24日(土)1苗辺り1.0リットル・GR6号(+2.0リットル)
(以降、#45に記録)

※本日の[液肥]
土壌+葉面1苗辺り3.33リットル
▽過去▽
6月27日(火)ORのみ⇒1苗辺り1.33リットル(土壌)
6月6日(火)全苗⇒1苗辺り4.0リットル(土壌)
5月30日(火)OR1号⇒4.0リットル(土壌+葉面)

※本日の[薬散]=無し
▽過去▽
6月20日(火)殺虫剤(アブラムシ類、コナジラミ類、ハダニ類、アザミウマ類)⇒1苗辺り約1.0リットル
6月18日(日)殺菌剤(うどんこ病予防/つる枯れ病予防)⇒1苗辺り約1.0リットル
6月11日(日)殺菌殺虫剤(うどんこ病予防/アブラムシ類・ハダニ類)⇒1苗辺り約0.75リットル
5月24日(水)殺虫剤(アブラムシ類、コナジラミ類、ハダニ類、アザミウマ類)⇒1苗辺り約0.5リットル
5月21日(日)殺菌剤(うどんこ病予防)⇒1苗辺り約0.42リットル
5月16日(火)殺菌殺虫剤(うどんこ病予防/アブラムシ類・ハダニ類)⇒1苗辺り約0.33リットル
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【うどんこ病】
所見無し!
【つる枯れ病】
OR1号地際発症!!!(薬剤塗布)⇒収束⇒再び地際主茎発症!!!(薬剤塗布済)emotion19
一部の結果枝に疑わしい症状!!!(薬剤塗布)
emotion19
【アブラムシ】
若干数発生!!!⇒消滅⇒若干数発生!!!⇒消滅
【コナジラミ類】
葉裏一匹発見!!!⇒消滅
【ハダニ類】
所見無し!
【アザミウマ類】
一部の雌花に数匹(ミナミキイロ?ミカンキイロ?)発生!!!⇒消滅
【ウリハムシ】
所見無し!
【ハモグリバエ類】
被害葉二枚(下位葉)あり!!!⇒摘葉
【チョウ目類幼虫】
一匹発見!!!(偶然発生)⇒補殺
【その他】
※薬害と疑わしき異常葉有り!!!⇒収束
※正体不明の小虫大量発生中!!!連日交尾、交尾、交尾!!!emotion19
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Posted by Jake (ジェーク) at 23:43│Comments(7)めろんKMPメロン2017
この記事へのコメント
こんばんは〜、メロン栽培お疲れ様です〜、相変わらず頑張ってるみたいですね(^^)

(^^)じゃねーだろって!?いや〜すいませんw

21万投資ですか〜、頑張りましたなぁ・・・。まあそれで調子が悪かったらやけ酒でも飲むしかないよね。。。俺も昔は、色々失敗してやけ酒飲んでましたよ。それこそ一晩で一反歩全滅とか、シャレにならない事態も何回もあったすけどねw 生活かかっているから、「とりあえず今年どうやって食ってく?」ってなるからねw

クラウンマスクメロン、憧れますよね〜。俺も実家のメロン栽培始めた頃は「すげえなこれ」って思ってたなぁ・・・いまだに食ったことないけどねw スリークオーターの温室作ってドレインベット(隔離床)で、水蒸気消毒で、全部手潅水で・・・まあよくそんな事やるな、ってね。

ある時テレビでそのマスクメロンを作っている人が言ってたのが印象に残ってて。「1個あたり約20リットルの重油を使ってる」ってね。確か室温を常に20℃(以上かな?)に保っているって言ってたなぁ・・・。そりゃ冬で常時20℃キープしたらそうなるよね。

まあ、俺は隔離床栽培とかやった事ないからはっきりは言えないんだけど、
「なんで20℃キープなのか?」ってのは重要なポイントじゃないかなと思う。そこまで上げなくてもメロン死なないでしょ?ってね。

ブログを見ていると色々細かい事を神経質にやっているようだけど、基本的に根っこさえちゃんとしてりゃあ、まあまともに育つんだよね。だいたい問題の根本は文字通り根っこにある。

って事で見ていくと、気になったのは土の上に敷いてある銀色のシート。これなんで?銀色シートは光跳ね返しちゃいますよね?地温(特に生育初期)大丈夫だったかな?地温がちゃんとしてないと根の張りに影響しちゃいますよ。。。

その辺を追求していくと、さっきのマスクメロンの20℃キープってのもわかる気がするんだけどね。

色々追求して見てください。んじゃ!
Posted by てっぴんぐ at 2017年07月02日 03:21
てっぴんぐ様

(^^)・・・で問題ないです。まだ“めげる”まで行ってませんので(笑)

プロからの貴重なご意見ご指摘ありがとうございますm(__)m
車イジリとか、PCイジリとか様々な趣味趣向がある中で、自分の場合、庭イジリ(メロン栽培)がそれに相当します。
なので、他人さまから見ると(特にプロの方)、遠回りで無駄な事をかなりやっていると思いますね。
これは、性格上どうしようも無いです。自分が納得しない限り止められないので。逆に、それが続くと嫌になって止めてしまうパターンもありますが、どうやらそれ以上にメロン栽培の魅力に憑りつかれている次第です。
今の所はですが。
今は“がむしゃら”で、その内、納得したら“さくさく”に変わると思います(笑)


地温に関しては、まず問題ないです。
今は自然に任せてありますが、生育初期段階では、それこそ平均20℃を超えています。
植え付け前の実験を何度か試みたうえで定植していますが、その実験段階では50℃を超え、50℃までの地温計を2個破裂させてしまったぐらいなので。
ハウスは全閉していましたが、天井部分のオリジナル換気口(防虫ネットのみ)は、開いたままです。
それもマルチはせず、トンネル被覆のみの地温です。

で、そのマルチですが、それをやると潅水がとてもやり辛いのです。
何故かと言うと、潅水チューブを入れず、全て手潅水だからです。
マルチの上からでは、マルチに穴を開けない限り、水が流れるだけで潅水の意味がありません。
また、過去の栽培ではグリーンマルチを張っていましたが、前述の問題と栽培中盤から地温が上がり過ぎる為、意味が無いと判断しました。
結局、剥がしたりする訳で。

じゃあ、そのシルバーマルチみたいなモノは?って話しも含め、地温のこれまでの経緯は、4月29日の記事(~ハウス内装編~)、5月1日の記事(『定植』)に詳細が書いてありますので、一度そちらをご覧ください。

簡単に言いますと、このシルバーのモノは、地這い栽培用の資材で、自分の用途は、潅水時の泥撥ね防止です。
過去、地這いを行った時のモノで、余ってたので使った次第です。


栽培上、いろいろな不具合はありますが、ここで栽培を放棄する気にもならず、ぶつぶつ言いながらもねばってやってます(笑)

いつもお付き合いくださいまして有難うございますm(__)m
またのコメント、楽しみにしています!
Posted by Jake (ジェーク)Jake (ジェーク) at 2017年07月02日 09:38
てっぴんぐ様

地温に関して追記です。
地温計の破裂ですが、地温計と気温計がくっついてまして、破裂したのは気温計の方です。
地温は最高37℃ぐらいです。
で、夜間地温の最低は14℃ほど。
Posted by Jake (ジェーク)Jake (ジェーク) at 2017年07月02日 17:04
その地温計は何センチ下まで測ってんのかしら?土の下の方までちゃんと地温あったかな?

ただでさえ根圏せまいから、もし上の方で最低地温14℃だと、下の方どうだったかな?って思うけどね。横に広いベットならまだしも縦長だし。

まあ、なんにしても根の張りに問題がある思うなぁ。。。

そもそも水が切れるようにドレインベットにしてんだから、それで乾燥に悩むとか残念な話なんだけどね(笑)。
Posted by てっぴんぐ at 2017年07月02日 18:01
てっぴんぐ様

そうですねぇ~地温計は地下10cm程です。
ところで、うちのそれって、「ドレインベット」って言うんですか!?
ただ単に防草シート敷いただけなんですけど。
ちょっとデカいプランターのイメージでした(驚き)

10号鉢や、普通のプランターでも概ね1.5kgぐらいの玉に普通に仕上がるので、特別な水切りとか全然意識していませんでした。
ちょっとびっくりです。。。
Posted by Jake (ジェーク)Jake (ジェーク) at 2017年07月02日 18:59
いやいやドレインベットって静岡のマスクメロンの話よw それこそ全国一のブランドでやってるのに、多水防止のために導入したドレインベットで乾燥てw 本末転倒ですわ。

知ってると思うけど、根の活動限界は13℃だから最低14℃は厳しいんじゃないのかなぁ・・・。根の使える土の量(範囲)が少ないだけにね。とはいえ温床線とか温水とか、金かかりそうだしなぁ・・・

クラウンマスクメロンに合わせるんだったら、最低20℃キープは必要かもね。
Posted by てっぴんぐ at 2017年07月02日 19:24
てっぴんぐ様

なるほどそうですよねぇ~。
クラウンは憧れです。品種も全然違いますし。
美しいモノへの憧れって所でしょうか。

うちの1苗あたりの土量は確か・・・
25Lの用土を23袋分なので、1畝575L。
1苗辺りですと95.8Lになりますね。

ですので、単純に1苗25L程度のプランターと比較すると、そうとうデカイ玉ができると期待していた訳です。
“根”に関しては、感動メロン栽培の説明でもとても重要視されているので、それは貴兄の仰る通り外せない問題です。

あと、自分で思うには日射量不足だと思います。
これに関しての調整は、残念ながらこれ以上は無理です。
どうしても隣家等の影響で限界があります。

そんな感じですが、、、
コメント有難うございました。
Posted by Jake (ジェーク)Jake (ジェーク) at 2017年07月02日 20:05
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